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応募しておいて発表の期日を知らないというのもどうかと思うのですが、いつの間にか「新潮ミステリー大賞」の最終選考通過作品が、文芸誌「新潮小説 8月号」上で発表されていたようです(上記画像)。
今回最終選考に残ったのは『ころがる肝臓』斎藤正信、『プロジェクト・パトリオット』石井しんぎゅら、『Aガール』瑞穂はじめ、『82%のなみだ』大鴉こう、の4作品。これらが審査員(伊坂幸太郎、貴志祐介、道尾秀介という有名作家たち)の選考にかけられ、「新潮ミステリー大賞受賞作」が決まると、そういう流れです。
そんなわけで、最終候補者の中にわたくし児玉郎の名はなく、「ああ、ダメだったか」と、それで話は終わりだったはずなのですが、ふと視線を落としてみると、そこに小さな字で何か書いてある。なになに、「※以下の16篇が予備選考通過作品です。」?
つまり、いわゆる「一次選考」を通過した作品ということのようです。最終候補作品を発表するのと同じタイミングでこちらも発表するって、何となく残酷というか、ちょっと寂しいものがあるよなあと思いつつ眺めていると……
ありました!児玉郎『雌梟の憂鬱』も入ってた!
ほら!ここですよ、ここ。ちゃんと入っているでしょう。
残酷とか寂しいものがあるとか言いつつ、実際に自分の名前を見つけた時点でやっぱテンション上がりましたね。「うおおお」と声に出して言ってしまいました。もちろん、最終候補に残ってない時点で負けは負けですし、もっと言えば最終候補に残ってもそこで1位にならなければ出版はされないんですけども(この悔しさは横溝正史ミステリ大賞で体験済み)、でもね、やっぱ嬉しいですよ。
先に書いたように、一次選考を通ったのは16作品。今回の応募総数は公にされていないですが、少なく見積もっても200作品くらいはあるでしょう。その中で一応、ベスト16に残ったということですから。少しくらい喜んでもいいよね。
ということで、プロの小説家としてデビューする、という夢はまた先延ばしになってしまったわけですが、去年の3月、「横溝正史ミステリ大賞」で最終選考に残って以来の嬉しいニュースでした。
フリーランスになって以来、どちらかと言うと仕事ばかりの生活を送ってましたが、やっぱりちゃんと時間を見つけて書いていかなきゃなあと思いました。以上。
あ、Kindleで電子書籍も売ってますので、よかったら読んでみてください。
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